「不当解雇と労働審判」私の体験メモ+ぷらす

労働問題関係に思うところなどを書きます。

パワハラ関係の読書感想

最近、アマゾンのKindle Unlimitedで無料で読める本を色々読んでいました。
無料のばかり読んだせいか、あまり参考になるものが少なかったのですが、何冊か参考になったものを殆どホームページで紹介したものと同じですが何冊か紹介したいと思います。(※Kindle Unlimitedは月額980円です。初回30日は無料(2021年3月現在))

パワハラ行為をストップさせる51の方法
(著者:三國 雅洋)
Kindle Unlimitedなら無料で読めます。

こちらは概ね自分で努力したり会社に相談や協力してもらうなどしてパワハラ行為をストップさせるノウハウが書かれた本です。
パワハラ行為をストップさせることについて書かれているので損害賠償を請求したいという人には向いていません。
ただ、相談するときはこういうふうに相談した方がいいというアドバイスが色々と書かれているので、裁判などで会社に損害賠償請求する場合は、会社にパワハラの相談をする必要がありますから、そういった点はとても参考になると思います。
読んで「なるほど」と思うところも多く、例えばパワハラについて会社に相談しても「会社側もパワハラに対してどう対応していいか正しい知識がないので教えてあげないといけない」といったような内容も書かれていました、多分、殆どの会社というのはパワハラについてどう対応していいか知らないし、何がパワハラ行為に当たるのかも認識していない会社が多いと思います。パワハラが蔓延しているような会社なら尚更です。
加害者にパワハラ行為についてストップするように言うと、パワハラ行為がエスカレートすることがあるが、それはこちら側の主張が相手に効いている証拠とも書かれていて、「なるほど、そうだったんだ」と思いました。
ただ、本の中にはパワハラで暴言などを浴びせられたら1日1回は言い返すと書かれていましたが、この本を参考にしたわけではないですが、私の場合やんわりと言い返したら上司が有りえないくらい逆上して即日解雇されたので、本当にそういった事はケースバイケースなので、本などでこうすると良いと書かれていても、鵜呑みにせずに自分で考えて実行しないと大変な目に遭うと思います。
読んでいて参考になることも多かったのですが、100人以上とか200人以上の会社で会社にパワハラ相談窓口のあるような会社向きの本かなと思いました。
社長や力のある上司からパワハラを受けていて、他に会社内で相談できる人がいないという人にはあまり向かない本かなと思いました。
労働基準監督署など色々と行政の相談機関の紹介もありましたが、具体的にどんなサポートをしてくれるかについてはあまり踏み込んで書かれていなかったので物足りなかったですし、話すと長くなるので割愛しますが、この本はパワハラには弁護士や裁判などよりも労働基準監督署など行政機関を利用すべしという考え方なのかなという印象を読んで受けましたが、そいった点には疑問を感じました。
ただ、読んで色々と参考になることは多かったので読んで良かったと思います。

以下はホームページで紹介した本と同じです。

マンガで解決! パワーハラスメント
(弁護士ドットコムの「身近なトラブル相談室」 ―企業コンプライアンス編― 1)
(発売日 : 2020/4/28 )
Kindle Unlimitedなら無料で読めます。
実際にはこんなにうまく解決することはないと思いますが参考になるよい本だと思います。弁護士ドットコムが監修しているので内容もきちんとしていると思います。
かなりボリュームがあるのでまだ全て読んでいないのですが、どういったものがパワハラに該当するのかマンガや文章で細かく説明されていて読みやすく参考になりました。
裁判や労働審判というものは、もちろん被害者側もなるべくしたくないものだと思いますし、するにしても好きでするわけではなく、せざるを得ずするものなのですが、裁判というものはなるべくしないようにするという考え方についても書かれていてよかったです。
話し合いなどで解決出来ればよいのですが、現実的に話し合いなどで解決するのが難しくやむを得ず裁判などの形で裁判官をはさんでの話し合いということになるのかなと思います。
最後の方にはパワハラで裁判をするときに有効な証拠についても解説されていて参考になりました。
きちんとした証拠を集めておかないと、自己判断で証拠を集めていて、いざという時に、せっかく集めた証拠が役に立たないものだったりすると大変なので、どういった証拠が有効になるのかは、きちんとした知識を知っておいた方がよいと思います。
 
ダメ彼を訴えます!! ~殴られたので裁判しました~
(著者:二星星/発売日 : 2019/9/10)
Kindle Unlimitedなら無料で読めます。
会社でのパワハラとは違いますが、被害者である作者の裁判への心境や、裁判についてマンガで分かりやすく書かれていて参考になりました。
パワハラ問題は労働審判では扱うのが難しいらしく、裁判をしようかどうか悩んでいる方には参考になるかなと思います。

セクハラ・パワハラは解決できる! ~民事調停という選択肢~
(著者:神坪 浩喜/発売日:2016/11/7)
こちらの本は無料ではなく、実はまだ読んでいないのですが、筆者の方の弁護士事務所のホームページが良かったので、こちらの本もそのうち読んでみたいと思っています。

 

パワハラ問題については個人的には会社に相談しても解決せず、パワハラ行為も収まらずに体を壊して通院を余儀なくされた場合などは、労災が認定されるのも大変なようですが、まず労災申請をして、労災申請が通れば、そこから裁判などをするかどうか考えるかなと思います。

 

私も、昔からパワハラを受けることが多く、パワハラ問題というのは広い目で見れば戦争に通じる問題だと思います。
そういった問題に関するどんな本が出ているか関心がありますので、また今後も読んでみたいと思います。



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