「不当解雇と労働審判」私の体験メモ+ぷらす

労働問題関係に思うところなどを書きます。

裁判のしくみが面白いほどわかる本

今回も読んだ本の紹介です。

裁判のしくみが面白いほどわかる本
(著者:伊東良徳)
AmazonKindle Unlimited会員なら無料で読めます)

弁護士さんが書かれた本です。
裁判のことが分かりやすく書かれています。
裁判以外にも行政の紛争処理機関について紹介されています。
例えば労働組合と使用者の紛争は「都道府県労働委員会」、消費者と業者の紛争は「消費生活センターのあっせん」、注文主と建設業者の紛争は「建設工事紛争審査会のあっせん」など、労働基準監督署のあっせんは知っていましたが、他にもそんな機関があったんだなと勉強になりました。

裁判の場合、判決に納得がいかないと一審、二審、と進んで行き、最後は最高裁になるということもなんとなく知っていましたが、その辺のことも分かりやすく書かれていて良かったです。
例えば一審で負けたらその後勝つことは希ということが書かれていて、たまに一審で負けたけど二審で勝ったというのをニュースなどで見たことがありますが、あれはかなり珍しいことなんだと知りました。
また、一審で提出された主張や証拠を二審でまた審査することはないとのことで、新しい証拠などを提出しないといけないということも書かれていて、そう言われてみれば当然そうだなと思いましたが、当たり前のことでも言われないと気付かないこともあるんだなと思いました。
不当解雇で会社側が一審で負けても負けを認めず二審、三審と進むと解雇理由がどんどん増えると聞きましたが、そういうことだったんだなと思いました。

とは言え、民事裁判では判決よりも和解で終わることも多いらしく、また、民事裁判を弁護士さんに依頼した場合は本人が裁判に出ることは殆どないなど書かれていましたので、裁判に関心があるという方には参考になる良い本だと思います。



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